援農インターン報告(No.11)
2025年3月31日
インターン活動報告書 聖徳大学 東佳那子
私は農業インターンの3回の活動を通して様々なことを学んだ。以下に、それを記す。

①唐澤農園
初めての農業体験ということで、初めは作業に戸惑いを覚えた。チェーンポットに土をまくだけでもとても難しく、そもそもチェーンポットというものを人生で初めて見たので、疑問が沢山頭に浮かびながら作業をした。しかし農家さんや伊藤さんと作業を何回かこなすことで疑問は消え、チェーンポットに土をまくことが楽しくなった。チェーンポットによる育苗は、間隔がきちんとしていて、植えつけの際の効率が良いので、広く使われていると話を聞いて、なるほどそのような理由でチェーンポットを使っているのか、と納得した。
土に触っていると心が落ち着き、広い農園の中で作業をしていると自然の恵みを全身で感じられるので、農業は精神にとてもいいと思った。


②高橋農園
高橋農園では雑草を抜いた。雑草を長時間抜いた経験は小学生以来だと思う。やはり太陽が当たる中で自然に触れるというのは心が落ち着く。雑草を抜くだけでもなぜか心が穏やかになった。
高橋農園では近年の日本の気候変動による気温上昇を利用してバナナを育てることに挑戦している。バナナやパイナップル、マンゴーを日本で育てることができたらどれほど良いのだろうか。私は普段スーパーで働いているので、海外からの輸入品が多いことをとても感じる。農家さんの努力によって今まで海外からの輸入頼りだった品物が、日本でも収穫できるようになる日はそう遠くないのかもしれないと思った。


③嶋根果園
嶋根果園では、農家さんのご好意により、みかんと金柑を食べさせてもらった。金柑を人生で初めて食べたが、とても美味しかった。根をはる雑草を抜く作業は大変だったが、やりがいもあり、暖かい気候の中広い農園で作業をすることはとても楽しかった。最後に金柑とみかんまで食べさせてもらって、農業というものはとても心が暖まると思った。
嶋根果園で作業をするうちに、日本で農業を仕事にする人が減少している事実に悲しくなった。企業に就職して、心身が疲弊してしまった人達は一度農場にきて仕事をして欲しいと思った。農業の魅力をもう少し多方面に知らせることはできないのかと考えながら作業をした。
以上が私の3回にわたる活動の報告であり、このような大変貴重な経験を体験させてもらう機会を与えてくれた野良の会の皆さんには感謝しきれない。
ありがとうございました。