援農インターン活動報告(No.7)
2025年3月2日
こんにちは。この度、「野良の会」主催の援農インターンに参加させていただきました、大津悠と申します。私が参加した2ヶ月間のインターンでは、普段の生活では経験することのできない農業体験をしたり、農家の方のお話を聞いたりすることができ、貴重な経験となりました。
私の実家が田舎であるため、畑が広がっている環境や少しの草抜きなどには慣れ親しんでいました。
しかし、作物の商品化過程や大規模な畑での作業は未経験だったため、大変でしたが、農家の方に直接レクチャーしていただき、一つ一つ丁寧に取り組むことができました。


全8回を通して私が実際に行ったことは、収穫した矢切ねぎ、カブなどの野菜の出荷準備、草抜き、チェーンポットの土入れでした。どれもコツを掴めばスピーディに行えるのかもしれませんが、初めてだったのでやはり難しかったです。特に野菜の出荷準備では、枯れた葉を取り除く作業を行いましたが、取り除く葉の判断に迷ったり、葉を上手く取ることができなかったりと苦戦することが多々ありました。

作業をしつつ、ふと農家さんの方を見ると手際良く作業を進めており、経験から培われた技術や判断力の差を感じました。
また、チェーンポットの土入れ作業に関しては、道具自体、見ることも触ることも初めてでした。多くの野菜を育てる農家さんにとって、チェーンポットのように、播種や移植の作業を効率的に行えたり、成長スピードを均一にできたりする道具は、非常に画期的だと思いました。便利な道具を上手く活用したり、土を変えて成長の様子を比較したりと既存の方法だけでなく、新たな手法を取り入れており、農業には経験だけでなく、柔軟で新しい考え方も必要なのだと分かりました。


作業の合間に農家さんの農業に対する思いをお聞きすることがありました。複数の農家さんにお世話になりましたが、それぞれご自身の考えを持ち、懸命に農業に取り組んでいることが分かりました。ご自身が農業を続けていくことだけでなく、経済、世界情勢と絡めて、日本の農業が発展していくために何が必要かなど、大きな規模感で未来を見据えていることを話してくださり、深く感銘を受けました。

私自身の生活には農業と関わることはほとんどないと思っていましたが、日々の食事では農家さんが育てた野菜をいただいていることを考えると、私たちの生活と農業は直接的ではなくても繋がっていると言えます。今回の農業体験を通じて、生きていくために欠かせない食材生み出す農業について、もっと自分事として捉えていく必要があると感じました。