援農インターン報告(No.9)
2025年3月20日
こんにちは。この度、野良の会が行う援農インターンに参加させていただいた、跡見学園女子大学1年鈴木です。
なぜこのインターンに参加したかというと、普段は触れられない農業の世界に触れてみたいと思ったからでした。
今回は7回のインターン活動の中で最も印象に残った3月17日午後と3月20日午前、深山農園での出来事、感じたこと、感想などを綴っていきます。
両日の深山農園で行ったことは、矢切ねぎの収穫、収穫したねぎをネット(正式名称は忘れてしまいました)に載せることでした。
私は3月1日に行われた近藤農園でのねぎ狩りに諸事情で参加できなかったため、今回が初のねぎ収穫体験です。

私自身農業に関しては全くの素人なので収穫はとても心配でしたが、何度か説明と実践をしていただき、自分でもやってみることでなんとか収穫することができました。
前日の雨で土が柔らかくなっていたこともあり、比較的収穫しやすかったのか私でも片手で引っこ抜けるねぎもありました。結構な確率で根っこと根っこが繋がってしまっているねぎもあり、二本、あるいは三本同時に抜くのに大変苦労しました。
今回収穫したねぎの大半は曲がってしまっており、それを引っこ抜くのもまた苦労しました。収穫できたときの嬉しさといったら半端なく、とても楽しかったです。
しかし、中には折ってしまったねぎもいくつか……。
なんでも、こんなに曲がってしまった理由は、夏場に雑草・台風の影響で倒れてしまったからだそうです。倒れてしまったらもう真っ直ぐに育つことはないとのことでした。
これらの大量の曲がったねぎは市場には出さないそうなので、売れるはずだったこれらのねぎの損失を思うと、異常気象による自然災害で被る被害の大きさを感じました。






さて、収穫の後は、休憩。休憩中に「矢切ねぎ」についてお話をしました。
どうやら「矢切ねぎ」はそういう品種があるというわけではなく、矢切地方で収穫されているから「矢切ねぎ」なんだそうです。「紫陽花ねぎ」「松戸ねぎ」また、「深谷ねぎ」も同様とのこと。そのため、矢切地方以外で取れたねぎは「矢切ねぎ」と名乗ることはできないみたいです。また、「矢切ねぎ」は商品登録もされているとのことです。初耳でした。ねぎの奥深い世界の一部に触れられた休憩だったと感じています。


さて、休憩後は運搬しやすいようにネットに包みます。包むといっても私はネットの上に50本くらいのねぎを乗せるだけでしたが、これがまた大変でした。近くに置かれたねぎを拾ってくるために何度も立っては屈んでの繰り返し……。足場が安定しないのでバランス取りが何よりも大変でしたね。ちなみに実はこのとき、足の捻挫が治りかけの状況で収穫していました。そのため、見事に悪化したということを報告しておきます。皆さんは怪我や体調が悪いときは無理をしないようにお願いしますね(笑)。
私は普段、特にこれといって農業に関連することを勉強しているわけではなく、大学で文学を専攻しています。
たったの二ヶ月間ではありますが、私にとって壁一枚隔てた農業の世界に触れることができてとても良い経験を積むことができました。普段触れられない自然に身を置くことで辛いことを忘れさせてくれる、ストレスを減らすこともできました。
農業というインターンを通じてまた新たな視点を発見することができたと思います。
この場を借りて、野良の会援農インターンシップの場を設けてくださった皆様に感謝申し上げます。