援農インターン報告(No.10)
2025年3月25日
こんにちは。今回、野良の会が主催する援農インターンに参加させて頂いた、法政大学3年の飯沼です。
インターンに参加した理由は、何か特別な訳はなく、ただ「農業とはどんなものだろうか」と思い、家で購読している新聞の地域面にこのインターンの募集記事を見つけ、参加しました。
6回の農業体験を終えて、最初に感じたことは「7回があっという間だったな」ということです。今では通年かけてボランティアをしたいなという気持ちです。もちろん、6回がすぐに終わってしまったというだけではなく、1回、1回の3時間をとても濃密に活動することができました。
今回は振り返りも踏まえてインターンの活動の報告を行おうと思います。

2回目のインターンで訪れた農園は、近藤さんの農園でした。そこでは、矢切ねぎの袋詰めをさせて頂きました。そして初めて矢切ねぎを見ました。サイズは異なりますが、1本1本とても新鮮で綺麗な色をしており、特に太いものはとてもがっしりしており、このようなねぎはこれまで見たことなく驚きました。袋詰め作業は、簡単に思えて意外と苦戦した記憶があります。量の多さもありましたが、袋に詰める途中でねぎが入らなくなってしまい、最後まで入れ終わるのが大変でした。作業を終えてなんと近藤さんから2、30本のねぎをお土産で頂きました。物価高でねぎも高騰しているこのご時世に大量のねぎをもらえたことは非常に嬉しいことでした。改めて近藤さんありがとうございました。ちなみに頂いたねぎは魚の味噌煮の付け合わせで食べました。噛むたびねぎの甘みが口に広がり美味しかったです。
3回目は唐澤農園に行きました。ここで行った作業はねぎの種苗でした。この日は強風で周りの畑の砂も舞い上がっていましたが、ビニールハウスの中での作業であったため、安全に行えました。唐澤さんからは、水やりの仕方や農作物の管理、この地域の農業事情などを教えてくれました。特に水やりの仕方は、ただ満遍なくすれば良いのではなく、箇所によって多少を決めたり、間隔もしっかり取ったりと頭を使いながらしなければいけないことを学びました。種苗の際の力の入れ具合も考えなければいけなく、「農業は科学だ」と教えてくれました。農業は頭を使う仕事だと唐澤さんの農園で経験させて頂きました。


4回目は待山農園を訪れました。ここでは終始雑草取りに励みました。鎌を使い、雑草を刈っていきましたが、していくうちに同じ姿勢での作業のため腰から痛みを感じました。ですので、中腰になっては腰を叩きながら立つを繰り返しながら行いました。雑草取りは一見大変な作業だと思いますが、実はしていくうちにのめり込んでしまいました。自分が刈った形跡も振り返って見れますし、雑草取りをしながら違うことも考えられます。雑草取りで費やした3時間はあっという間でした。生きている中で雑草を刈ることは滅多にありません。何か考えたいことがあったり、逆に1人で何かに没頭したい時は雑草取りがおすすめです。
5、7回目は深山農園で作業を行いました。深山さんの農園ではさまざまなことを行いました。ジャガイモの種まき、肥料まき、雑草取り、ねぎの収穫、ブロッコリーの収穫などを行いました。特に印象的であったのは、ジャガイモの種まきです。まさかこのインターンでジャガイモの種まきをするとは思いませんでした。種を植える間隔をとる時は、自分の足の大きさを活用しました。間隔は30cmを取らないといけません。自分の足のサイズが28cmであったので足の先2cmの所に植えればいいのです。隣で蒔く人も自分の植えた場所の横でまけばいいので、自分の足のサイズがこのような形で活用できて嬉しかったです。


6、8回目はそれぞれ及川農園と吉田農園に行きました。及川農園では、雑草取り、吉田農園ではねぎの収穫とブロッコリーの収穫を行いました。及川さんの農園はそれまで活動した農園から少し離れた場所にあり、住宅街に囲まれた静かな農園でした。
その日は気温が高く、暑さも感じられたので水分をこまめに取りながら無理をせずに雑草取りを行いました。鎌を使いながら作業を進めましたが、複数回雑草取りをしてきたので、少しだけですが刈るスピードが速くなったなと成長を感じました。吉田農園ではねぎの収穫が印象に残っています。そもそも、ねぎが育っていた畑のすぐ近くが国道6号線であったので、まさしく近郊農業だなと実感しました。ねぎを抜く際も簡単に抜けるものもあり、なかなか抜けないものもあったりと全て収穫するのがとても大変でした。ただ抜けた時に聞こえる根っこの「ブチブチ」という音は、折らずに抜けた安堵と快音でクセになってしまいました。

以上が体験して自分が感じたことになります。改めて振り返ると多くの作業をさせて頂いたなと思います。ねぎも種から出荷までの行程のほとんどをさせてもらいましたし、他の農作物に関してもやらせてもらえました。本当にこのインターンで密度の濃い時間を過ごしたなと思っています。また、松戸市もあまり行かないので今回のインターンでどのような街なのか農業の面から知ることができました。
最後になりますが、体験させて頂いた全ての農家さんをはじめ、野良の会の全ての皆様、本当にありがとうございました。
農業について実体験を持って沢山学ばせていただきました。また、何か機会があれば是非参加させてください。
飯沼孝太